🩵前編：知らないと損する？「並行輸入品」の正体
ネットショップやフリマアプリを見ていると、
ときどき目にする「並行輸入品」という文字。
なんとなく「正規品じゃない」「ちょっと怪しい」
そんな印象を持っている人も多いのではないでしょうか。
私自身も、正直最初はそう思っていました。
「偽物が多いんじゃないの？」とか
「本物ならなんで値段が違うの？」とか。
でも、調べてみると意外にもその正体は“グレー”ではなく、
むしろ“ちゃんとした合法的な仕組み”だったんです。
◆ 並行輸入品って、そもそも何？
ざっくり言うと、
「メーカーの正規代理店を通さずに、
海外の正規販売店や市場から第三者が直接仕入れてきた商品」。
つまり「輸入のルートが違うだけ」で、
中身はちゃんと本物なんです。
たとえば、
フランスの正規ショップで買った香水を、
日本の個人バイヤーさんがまとめて輸入して販売している場合。
この香水はメーカーが「日本に正式に輸出した商品」ではありませんが、
現地では正規ルートで販売されていたもの。
つまり、
「正規輸入品」＝メーカー公認ルート
「並行輸入品」＝独自ルートだけど本物
という違いだけなんですね。
◆ 正規輸入品との違いを、もう少し詳しく
では、どんな点が違うのかを表で整理してみましょう。
こうしてみると、
並行輸入品＝「怪しいもの」ではなく、
**「ルートが違うだけで品質は同じ」**ということがわかります。
◆ でも、“安い”にはちゃんと理由がある
並行輸入品が正規品より安いのは、
品質が劣るからではなく、
中間コストが少ないからです。
代理店を通さない分、
販売者の仕入れ自由度が高く、
「海外セール」や「為替のタイミング」で安く仕入れることができる。
だから、消費者にとっては
“同じものを少し安く買える”というメリットがあるんですね。
◆ 「じゃあ全部安心？」というと、そうでもない
ここで大切なのが、
「並行輸入品＝本物」ではなく、「本物の並行輸入品」もあれば「偽物を並行輸入品として売っているケース」もあるという点。
つまり、
制度としては合法だけれど、扱う人によってグレーにもなり得る。
私も最初に調べていてびっくりしました。
税関ではちゃんと本物かどうかのチェックをしているけれど、
悪質な業者が「並行輸入」を名乗って偽物を混ぜてくるケースも。
これが、
「並行輸入品＝怪しい」というイメージが根強く残っている理由なんですね。
◆ 「並行輸入品」自体に罪はない
ここまで見てみると、
「並行輸入品」そのものは悪者ではありません。
問題なのは「どう扱うか」「どこで買うか」。
正規販売店が行っていることを、
個人や小規模業者が独自に行うだけの話であり、
そこに“信頼”や“保証”の違いが生まれるだけなんです。
だからこそ、
これから購入する側に求められるのは、
**「見抜く力」や「選ぶ目」**なんですね。
◆ 次回予告：後編へ
次回は、そんな「見抜く力」をテーマに、
**後編：「買う前に知っておきたい並行輸入品のリスクと選び方」**をお届けします。
安いからといって飛びつく前に、
どんなポイントを見れば安心できるのか。
そして、どんな販売者を選べば後悔しないのか。
“お得と安心のバランス”を、
一緒に考えていきましょう。
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